堺脳損傷協会 第5回例会報告
2006年9月17日(日)なやクリニック ミーティングルーム

交流会
 11時、当会恒例の交流会(自己紹介)からはじまりました。 途中で入院中の家族を抱えているなどで抜ける人もありましたが、34名の出席でした。
 今回は、講演会の影響もあり、新規参加者が7家族ありました。 6人の方は、高次脳機能障害で、お一人が遷延性の方でした。
 主な発言や、疑問、ご意見をまとめますと次のようになります。
  • 吸引をしてくれるヘルパーができて来てうれしい。
  • 重度の人を預かってくれるデイケアが見つかって、ほんの少し息抜きができる。
  • 年金に詳しい家族も出席。疑問があれば聞いてください。
  • こども時代の脳損傷が、思春期になって高次脳機能障害が出て来た。
  • 記憶障害の妻、近くの作業所に通っています。
  • 10分間の記憶しかない。ハローワークで相談に乗ってもらっているが、ワーカーが忙しいので思うように進まない。
  • 高次脳の人。自覚がなく、自信過剰で困っている。
  • 記憶障害がある。在宅で次第に良くなり、身体の作業所に行っている。
  • 記憶障害があり、自分の入院理由も覚えられない。記憶障害の良い病院はないか?
  • 性格変化に悩む。親に慕いすぎる人、親とうまく行かなくなる人がある。
  • 高次脳機能障害で、大阪市の更生施設を利用し、大学復学を目指している。
  • アルコールに対する抑制がなくなり、断酒会に通い始めている。
  • 世帯主が脳損傷になり、介護、こどもの面倒、収入の道、それに病院探しを家族でしろといわれるのは無茶。
などの意見、疑問が出されました。

ランチタイム
 交流会が押したので、ちょっと慌ただしかったようです。
 名古屋みずほの会の高次脳の冊子『がんばろう』の頒布、ファクトシートの「記憶障害」の配布などをしました。

脳損傷セミナー:1時40分から2時40分まで
テーマ:「成年後見制度の現状と課題」
講師: 弁護士 内藤早苗 先生
 基本的に契約行為は本人しかできない。従って、銀行での大口の出入、売買契約また自立支援法での契約も本人でないとできない。
 本人に、契約する能力、例えば、物事の状況が判って、自署ができ、計算ができることがない場合には、成年後見人が行うことになる。
 後見人は裁判所が決める。この手続きに、弁護士を頼めば15万から30万くらいかかる。自分で出来るというCD付きの本が弁護士会から出ている。
 成年後見制度はできるだけ本人の意思を尊重するための制度である。後見の種類は、重い方から後見、補佐、補助がある。
 後見人の職務としては、身上配慮義務、本人の意思尊重義務、身上監護、財産管理がある。医療行為の同意については、検査、注射、投薬くらいの軽微なものは契約できるが、危険のある手術などの同意は出来ないとされている。
 本人の財産管理・処分権があるが、不動産の売買や、利害相反行為は裁判所が決める。また株や投資商品の購入は望ましくないとされている。
 最初は裁判所も細かいが次第に、細かいことは気にしなくなる。ただし勝手に被後見人の財産を使うと、業務上横領の罪に問われるので注意。
 後見人の選任は裁判所が決める。後見人になろうとする人は、財産的に安定している必要がある。また親族間で争いになる場合は望ましくない。
 後見人は複数でなることも可能.追加選任申し立てが出来る。
 医療行為に対する同意については今後の課題。金融機関によって扱いが違うのも問題。
 もっと裁判所も福祉的なサービスが出来る必要がある。
 いつまでも、後見も親ができない。法人が後見になることができるので、複数のしかるべき人の監視のもとに後見をしてくれる人を立てるような組織を作る動きがある。

議事:14時40分から16時
  • 8月20日の研修会の報告.収支報告。
  • 研修会のDVDについては2000円で貸し出す、返却の後2000円を戻すことにします。
  • ◎次回研修会の予定
    ベイヤ女史 神奈川の家族会と小川教授が、ロンドン脳損傷職業リハビリテーションセンターのマネジャーであるベイヤ・フレン女史を招き、イギリスで積極的に展開されている脳損傷者に対する職業リハや就労支援に関する方法、職場開拓やキャンペーン活動などについて理解を深め、さらにディスカッションを通して我が国の今後の就労支援に向けた方策を探りたいと考えておられます。 その後関西に観光の来られる機会を捉え、堺においても研修会をもっていただくことができました。通訳も神奈川と同じ人にお願いが可能となりました。 脳損傷者の就労支援は、生活を含めた幅広い領域から取り組まれるべき内容であり、多くの方々のご参加により今後の展望を見出したいと思います。
    <日時> 2006年12月9日(土曜日)
         13:00〜16:30
    <場所> 堺市民会館会議室(約100人の部屋)
  • 「遷延性意識障害者の在宅介護を考えている人のために」 という文章をSさんに書いていただいたので、これも小冊子にしたい。 原案を読んで、ご意見をお寄せください。
  • 家族リハの会:
     トランポリングループと高次のグループに分かれて実施します。参加費は、本人300円、家族は100円です。
  • 例会の参加費は、お弁当代、資料代、講師謝礼などを含め、一人1000円をいただきます。

次回予定
■家族リハの会 10月7日(土)2時から4時まで
        11月4日(土)2時から4時まで
■例会 11月19日(日)11時から4時まで
    セミナー:「名古屋市総合リハビリテーションセンター見学報告」
    朝日新聞厚生文化事業団 中村茂高氏 ビデオでの説明あり

Copyright 2006-2007. Brain Injury Association of Sakai  BIAS